2013-03-15 つれづれと空ぞ見らるる diary 春の日はけだるく、もの憂(う)い。 かすむような、けぶるような空をみあげるとふとこの歌が口の端(は)にのぼる。 つれづれと空ぞ見らるる思ふ人天降(あまくだ)り来(こ)むものならなくに (和泉式部)(『玉葉和歌集』) もの憂げに空をみやってしまう。想い人が空から降って来るわけでもないのに・・・ 和泉式部が物思いに沈みながら空をみあげるようすが目に浮かぶ。 なんともけだるい春の日のなせるわざか。