飛翔

日々の随想です

年頭の誓い

年賀状に「書評家として今年もご活躍ください」というのがあった。
 胸を刺されたように痛かった。去年は卒業試験勉強で専門書と教科書しか読まない一年だったから。
 そして別の年賀状には「毎日一生懸命のあなたは素晴らしい!」というのがあった。
 卒業試験で死ぬほど頑張ったことを知っている人からだった。
 いつも褒めない夫からは「ただひたすら一生懸命の人だね」と言われた。
 二足のわらじは履けない私を評じている三つの話である。
 今年も三月まで私は学生の身分だ。そこからは別の肩書きがひとつ増える。
  増えても私には変わりはない。
 今年は丁寧に生きようと年頭に誓った。