今日は卒業試験の発表の日。
仏壇にお線香をあげて母にお願いをする。そういえば、仏壇に手を合わせるたび、生前、母はこういっていた。
「あ、今日は試験か何かね？」
そう。困ったときの神頼み。ではないけれど、信じ深くない私は、いつも困ったときとか、試験の日にしか手を合わせないふらちなやつだった。今日もそうだ。
発表の１０時。学校へ電話をいれる。合格発表は電話でも受け付けているので。
すると「合格です。おめでとうございます」
と即答があった。学籍番号をかくにんもせず、名前をいっただけで合格と言われたのでびっくり。
おまけに全校で３位。名古屋校で２位だとのこと。
嬉しい！！！
電話口に担当の先生が代わって出た。「おめでとう！僕も嬉しいです」の一言に万感胸に迫った。
一度は挫折して学校を辞めようかと思ったときもあったから、今日のこの日があったことが信じられないほど。
夜７時までクラスメイトのビデオ撮りにつきあい、付き合ってもらった日のことを思い出す。
家で夕飯を待っているだろう家族のことを思うと、申し訳なかったけれど、実技試験のためのビデオ撮りがなかなかうまく撮れない。締め切り間際だというのに、うまくビデオ撮りができない自分が情けなく、無念で悔しかった。
とうとう、29回もビデオを撮った。最終ビデオは夜７時までかかったあの苦心のビデオを実技試験DVDとして提出した。
教科書も29回読もうと思ったけれど、分厚いテキスト二冊を読むのはとうとう１５回しか読み切れなかった。
パソコンにまとめたものを打ち出した枚数が１８ページ。.
苦闘の日々だったけれど、有終の美を飾ることができた。ただただ感謝あるのみ。
クラスメイトのみんな、先生、O先生のアドヴァイス、夫の協力。
首席にはなれなかったけれど、名古屋校２位、全校３位は私にとっては何よりものご褒美。ありがとう。
また半年、この上の資格を目指して勉強することになった。これからが正念場。心して勉強したいと思う。
