2012-06-14 貝殻 詩歌 diary 海へ行くと必ず私は貝殻を拾う。 愛知県半田市が生んだ童話作家 新美南吉は美しくはかない詩、作品を多く書いた。 人は誰でも心のうちにかかえた悲しみをそれぞれに癒したり耐えたりして生きていく。そんな内なる悲しみを貝殻に、心を温めようとする南吉の詩を静かに味わってみたい。 貝殻かなしきときは 貝殻鳴らそ。 二つ合わせて息吹きをこめて。 静かに鳴らそ、 貝がらを。誰もその音を きかずとも、 風にかなしく消ゆるとも、 せめてじぶんを あたためん。静かに鳴らそ 貝殻を