飛翔

日々の随想です

2012-06-14から1日間の記事一覧

心に残る言葉

「海には波があるように、人には言葉がある」 これはある人から私がもらった心に残る言葉だ。 私が「言葉を取り戻した」その日はまぎれもなく「2004年5月」。 それまで自分の気持ちを言葉で綴ることがなかった。長い沈黙の時代が過ぎ、はじめて私も何か書い…

貝殻

海へ行くと必ず私は貝殻を拾う。 愛知県半田市が生んだ童話作家 新美南吉は美しくはかない詩、作品を多く書いた。 人は誰でも心のうちにかかえた悲しみをそれぞれに癒したり耐えたりして生きていく。そんな内なる悲しみを貝殻に、心を温めようとする南吉の詩…

自己一致からは程遠いところに佇んでいる私。 私はブリキのおもちゃ。 そのうちさびて壊れて朽ちていく。バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲)(モノラル録音)アーティスト: シェリング(ヘンリック),バッハ出版社/メーカー: ソニー・…

魔法

年の離れた従姉(いとこ)「あっこちゃん」は美人で女優をしていた。 売れない女優と云うのはいつも貧乏だ。 小遣いがたりなくなると、父の会社に電話をかけてきて、お昼をご馳走になり、家に来て泊まって行った。 子供心にも美しくみえたあっこちゃんは憧れ…