原発反対と言っても、電力不足ではまた再稼働などと政府も電力会社も、大手を振って言ってくる。
自力でソーラー発電や、水力発電などしながら、国民全員が節電をして、原発は無用だということを証明しなければならない。
飽食の時代はもう打ち止めである。無駄はしないでおこう。
我が家では子供の頃から無駄のない暮らしを当たり前の事としてきた。
アイロンのスイッチを切って余熱を利用してハンカチを何枚もアイロンかけをする。風呂の残り湯は捨てないで洗濯に再利用し、まだ残った湯で家じゅうの雑巾がけをする。まだ残ったら、庭の草花に撒き水する。
米のとぎ汁も捨てずに、庭のコケに撒き、油もののすすぎ洗いに使う。
無駄のない暮らし。
子供たちが大きくなって不用となった洋服をリフォームするのが母の趣味だった。
ピアノの発表会で作った服は高島屋の専属デザイナーに特注したもの。オフホワイトの上等な生地で、子供服なのにシンプルで上品なデザインだった。それをリフォームしてジャケットにした。
チェックのスカートにオフホワイトのジャケットの組み合わせはカレッジライフに良く似合った。
小学生時代のピアノの発表会のドレスが大學時代のジャケットにリフォームして着ているのは私ぐらいなものだろう。
お裁縫が苦手な私も、そんな母の暮らしぶりを受け継いだのかよくリフォームする。
夫のワイシャツの袖やえりが古くなったものは捨てないでえりだけ切り取って割烹着風のエプロンにしている。
襟ぐりやポケットはこれまた端切れを利用してぬい合わせるとワイシャツだったとはおもえないほど可愛いエプロンになる。
タオルの古くなったものを重ねてぬいあわせ、四隅をストッキングの古いものでかがると丈夫な脱衣場の足拭きマットに早代わり。端切れを集めて小さなポシェットを作っておくと頂き物のお返しに添えたり、小さなお子さんへの贈り物にもなる。
夫の誕生日にフェルトでスリッパを作った。よせばいいのに毛糸で刺繍したら履きづらくなってしまった。
夫はそれでも無理してニ三度履いたあとは愛犬のストレス発散用に噛むスリッパに変身した。さすがにそれ以降はスリッパ作りはやめにした。
先日姉の所へ遊びに行くと、拭き掃除をしている最中だった。
風呂の残り湯で雑巾がけを姉の子供たちがしていた。一人は残り湯で自分のスニーカーを洗っていた。
そうそう。そうやって無駄をしないで、再利用することを当たり前とする日常が親から子供へと伝わっていけばいい。
原発反対を唱えるなら、国民一人一人が自覚して節電し、知恵を絞っていくことも大切なことであろう。