毎日学校へ出かける。日曜日もワークショップで学校へ出かける日々の中、今週はのんびりできる週。
明るい日差しを受けて庭中、布団を干して満艦飾。久しぶりに家事をして明け暮れた。玄関に打ち水をしたところへ夫が帰宅して、一言。
「家じゅうピカピカになったね」
どれだけ家事の手抜きだったかがわかることばだ。どれだけやってもきりがない家事仕事に、日頃は不満があったけれど、毎日、家をあけて学校へ出かけていると、久しぶりの家事が嬉しいから不思議だ。
丁寧にいれたコーヒーを飲みながら、音楽を聴く。家じゅうに花をいける。ぞうきんがけをする。庭仕事をする。
家族の洗濯物をたたみながら、居心地の良い空間を作る主婦業にあらためて敬意を表したくなった。
「ただいま〜ぁ」と帰宅すると、玄関に花がいけてあるのはほっと心が癒される瞬間である。
「おかえりなさい」と笑顔で出迎えてくる人がいると一日の疲れが飛んでいく。
家の中にはおいしい料理の匂いがする。ぐつぐつ何かが煮える音がする。「家庭」がそこにはある。
主婦はこうした居心地の良い空間をつくり家族の心を癒し、栄養を考え、健康を整える。家族みんなの笑顔の源である。
主婦から学生に変身してすっかり家事の手を抜いた日々を反省する。
玄関に水を打って花をいけると家の中の空気がさわやかになる。我が家では当たり前の風景だったのに。
さて、これから久しぶりにケーキでも焼くとしようか。