飛翔

日々の随想です

すぐれた師は人生の杖


この年になって新しく学校に入りなおしてみると、学ぶ喜びに満ちた日々をおくると同時に、知らないことが多かったことに思いがいたる。また、今までの交友関係にはなかった人たちとも知り合いになれて、目が拓かれることが多い。
 研修会に参加するたびに、起業家とか創始者と呼ばれる人たちがどれだけ努力し、独自の道を切り拓いてきたかを思う。
 結果として成功を目指しがちだけれど、影の努力をみのがしてはならない。昨日の講座の講師は、何年も自分の道を模索し、それがある出来事をヒントに、霧が晴れるように目指していたものを見つけたとのこと。私たちは、その道程をへることなく、努力の末にたどりついた結果だけを学んでいると思った。
 成功者でありながら、少しの気負いもなく、昂ぶりも見せず、飄々としている姿に感動を覚えた。起業家とか、セラピスト、カウンセラーという肩書などに頓着しない姿勢にたっぷりとした大きな器を感じた。
 講座からは技術や知識を学ぶ機会を得るが、こうしてその指導者の人物から学ぶことのほうが大きい。
 すぐれた師を持つことの意味を痛感する。
 すぐれた師は人生の杖となる。