飛翔

日々の随想です

あるがままに


 
  木にある時は   枝にゆだね

  枝を離れれば   風にまかせ

  地に落ちれば    土に眠る

  神様にゆだねた人生なら   木の葉のように


  一番美しくなって   散れるだろう   

            by  星野 富弘 

  7年前、入浴中にくも膜下出血になって救急搬送された私は手術。後遺症もなく無事退院できたが、死を眼前にしてそれまでの生き方が変わった。人は命の砂時計が刻々と落ちていくのを知らない。知らないから一瞬を有意義にすることを怠ってしまう。
 死ぬことが怖かった。
 星野富弘さんの詩にあるように、「あるがまま」に受け入れるならば、静かな湖面のような気持になれる。
 同時に生きていることのすばらしさも全身で感じることができる。この一瞬を大切にいきよう。

鈴の鳴る道―花の詩画集
星野 富弘
偕成社