今日はずっと郵便物が来るのを待ち焦がれていた。
イギリスからクリスマスカードが届いたのは夕方遅くだった。私が待ち焦がれていたのはカードではなかった。ある作家からの良い知らせのはずだった。たくさんの郵便物の中から焦がれたものの封を開けた。
そこにはGood NewsとBad Newsが同時に入っていた。
落胆したが、作家の直筆のアドヴァイスが入っていた。作家の名前は出久根達郎である。
アドヴァイスが身に染みた。また出直しだ。ありがとう厳しいアドヴァイスを。
アドヴァイスが書かれた紙は私の一生の宝物となった。
気を取り直してクリスマスカードを開けた。なんと!イギリスでお世話になったステイ先のママが癌の手術を受けたことの知らせだった。几帳面な文字が乱れていた。手術はうまくいって良くなったとは書いてあったが、文字の乱れがひどく、胸がしめつけられた。
ああ、神様!サンタさん、ステイ先のママが快癒しますように。