飛翔

日々の随想です

「ブルーノート」伝説のジャケット400点

ジャズレーベルの雄「ブルーノート」。その40年代から70年代までの伝説のジャケット400点近くを集めたものが本書である。
懐かしいジャケットに当時を邂逅する人もいることだろう。
これらのジャケットに見覚えのない人も、ジャズを聴かない人もこのジャケット集をぱらぱらとくってみただけで、そのお洒落な香りにむせぶことだろう。


現代アートを学ぶもの、デザインを標榜する人達、写真家のバイブルにもなりそうな一冊だ。


伝説のアートディレクター、リード・マイルズがハリウッドのスタジオに1933年製 Lincolnを背に悠然と座っている写真もあって、その華やぎを彷彿とさせて一興。


居間のコーヒーテーブルに本書をさりげなく置いてみる。
ジャケットから抜け出したBUD Powellが「クレオパトラの夢」をせつないトーンのアドリブ・フレーズで奏でそうな気がしてくる。
マイルスが「バイ・バイ・ブラックバード」で50年代の香りをとどけてくれそうな錯覚に陥る。


「粋」と言うジャケットを着た「ジャケット集」。