飛翔

日々の随想です

人間観察の妙味と技巧のさえ

今日は朝から植木屋が庭木の剪定にやってきた。10時と三時のおやつを出して、ケヤキの剪定の相談を親方から受けて一緒にどの枝をはらうか考えたりした。一日植木屋につきあうことになり、家にへばりついていることになった。
 こういうときは普段読めない本をじっくり読むに限る。
 そこで現代日本文学館『有島武郎里見紝』(文藝春秋)を読むことにした。小林秀雄編集の名品である。やっと古本屋でみつけた逸品。なかなか一日では読めないが、人間観察の妙味と技巧のさえを見せる名人芸の文学。兄弟のこの名品をこの週末にかけてじっくり読んでみたいと思う。