飛翔

日々の随想です

緑陰を求めて


昨日は曇り空の中、緑陰を求めて信州方面へ一族郎党引き連れてドライブに出かけた。 
 高速道路は渋滞を見込んでやめて一般道をひた走る。豊田を通り抜けて足助(あすけ)方面へ向かう。豊田市は広く、豊田関連の工場や会社はお盆休みで車も少なく、すいすいと足助へと抜けた。足助を越え、稲武へと進むと緑が濃く渓流沿いに鮎つりをする人の姿をみかける。道の両側には「鮎のオトリあります」のふだがあった。鮎は縄張り争いをするため、オトリの「友鮎」を縄張りを持つ野鮎の縄張り内に進入させ、友鮎を攻撃してきた野鮎を掛けバリで引っかける釣である。長野県に入り、冶部坂高原へと来て温泉に入ろうと思ったら、どこも満車。満車。駐車場へすら入れない混雑振り。皆遠出せず、近場の温泉郷でゆっくりしようと思う気持ちは同じと見える。しかたがないので、温泉に入る計画は断念。目に心地よい緑を堪能し、ドライブを楽しむ。しかし、おなかがすいてきたので川魚料理で有名な店に入ることにした。ここも満員の大盛況。順番の名前を記入し、川へでてしばし清流を楽しんでいると順番が来た。ここはいろりで自分で焼くのである。
ヤマメ定食を注文。内容はヤマメの塩焼き2本。五平餅2本、味噌汁、漬物、である。


川魚の女王「ヤマメ」である。

五平餅には三種類のミソがすり鉢に入って出てきた。「山椒みそ」「えごま」「くるみ」のミソダレであるがどれも美味。焼けた五平餅たっぷりとミソを塗り、また軽く囲炉裏で焼く。またミソダレをつけて食べる。焼けてこうばしい餅と三種類のミソが美味。

ヤマメは炭火の遠赤外線効果でこんがりこうばしく、頭までぱりぱりに焼けておいしかった。かべには「さかなひと返し」「餅の千返し」と貼ってあった。
魚はいろりの上でひっくり返すのは一回だけ。五平餅は千回もこまめにひっくり返して焼くのがコツ。
 いろりの火を見ながらひなびた川魚料理を堪能した。