四月の初旬に柴田元幸氏とお目にかかれることになった。彼の新翻訳による「ナイン・ストーリーズ」を読んでおこう。お聞きしたいことが山のようにある。大好きなカズオ・イシグロのことや、サリンジャーのこと、翻訳のことなど。また五月には先般芥川賞を受賞した諏訪哲史さんに創作心得をお聞きする機会に恵まれた。嬉しい!彼が言うには「現代人は「読む」をおろそかにしたまま書いています。一つの短編を書くには50の短編を読むべきです」と語っている。さて、両雄ともにどんな宝のお話が聞きだせるだろうか?楽しみでわくわくするが、お目にかかるまでに、柴田元幸と諏訪哲史の作品を読んでおく必要があるし、短編を少なくとも50以上読んでおかなければならない。日々これ読書である。