飛翔

日々の随想です

Clifford Brown

Memorial Album
リエーター情報なし
Blue Note Records

   大型の台風が近づいているというのに、小鳥がさえずり、
 晴れていて、穏やかな日曜日だ。
 久しぶりにClifford Brownを聴いている。
 ずいぶん昔、親しくしていたジャズマンと過ごした日々に思いを馳せる。
 甘くけだるい、まさにジャジーな日々だった。


 けだるいジャズが、満たされないどす黒い不満に、かさぶたをかぶせたように覆いをかけた。
 クリフォードブラウンの音色が麻薬のように私をしびれさせた。
 もう忘れたはずの日々なのに、あの陶酔だけはおぼえている。