飛翔

日々の随想です

ボージョレ―ヌーヴォーの魅力

「災い転じて福となす」ということわざがあるが、悩んで苦しんでいた時知り合った人から、天の声を聴くようなアドヴァイスをもらった。それが福となって、私の人生が良い方向へ向かうことができた。
 その善きアドヴァイスをもらった人に今日偶然学校の入り口で出会った。
 別れ際にその人がこのブログを読んでくれていることを知った。そしてもう一つの顔もさりげなく教えてくれた。
 「縁」というものは確かにある。彼女との縁がさらに深まることを願うばかりだ。学校でのスピーチもうまくいって今日は上機嫌で帰宅。
 夕食のテーブルにボージョレ―ヌーヴォーがのっていた。。夫が買ってきたものだ。ゴルゴンゾーラであえたショートパスタと生ハムと野菜のサラダがボージョレ―によくあって美味。ボージョレ―は若い味が舌をさらりと通り抜けていく。
 「若い」特徴がよくでたワインで、学校で知り合った若い仲間たちのはつらつとした姿が目に浮かんだ。
 新しく学ぶ分野は脳も精神も刺激して私を奮い立たせてくれる。昨日読了したアゴタ・クリストフの小説からも相当な影響を得た。簡潔な文章、極力感傷的な部分を排除したまるで短詩系の文を読むような読後感はインパクトが強い。
 何もかもが今の私には力となって栄養となっている。
 ワインが熟成され芳醇な美酒となるには時が必要であるが、ボージョレ―ヌーヴォーのように、まだ熟さない魅力もある。
 年ばかりくって、熟成されない私であるが、ボージョレ―ヌーヴォーのように、未熟さを謙虚に受け止めれば、また別の顔にもなりうるとみずからを励ます昨今だ。