飛翔

日々の随想です

尽きぬ意欲

黒岩比佐子さんのトークイベントが東京の古書会館で行われた。残念ながら行くことができなかったがTsubuteさんの日記でその様子を知ることが出来て嬉しかった。
 病をおして執筆に全力を注ぐ様子は黒岩比佐子さんのブログからもうかがえる。多くのファンがエールを送っている。同時に私たちも黒岩さんから大いなる力を頂いているのを感じる。
 自分の努力の至らなさや些細なことにくよくよしていることが、どれだけおろかで時間の浪費をしているかを恥じる。
  
90歳女性小説家の新作
土曜日の中日新聞に「90歳小説家 尽きぬ意欲」と題して久木綾子(ひさぎあやこ)(90)が新作『禊の塔』(新宿書房)を上梓した話題が出ていた。
 久木さんは89歳でデビュー。デビュー作『見残しの塔』は何と一万七千部のヒット作となった。夫の他界後1990年に訪れた山口市瑠璃光寺五重塔に「この世とあの世の境に、天女が舞い降りたような姿」に強い衝撃を受け、建築や史実の取材と執筆に18年かけて書いた作品だというから驚く。しかも、その間に宮大工から直接指導を受け塔の建築現場ににも通ったという。
 年齢は考えたことがないという。「この年齢でなければ書けないこともある。何かを書き残したいと思っている人には『ぜひ完成させて私にも読ませてください』と伝えたい」と多くの人にエールを送っている。
 90歳にしてこの言葉。ものすごい勇気を頂いた。

 今日は黒岩比佐子さんの病にもまけずに「書く」こと。古書への熱い心。笑顔を絶やさない心のゆとりとあたたかさをトークイベントに参加した方の日記から分けていただいた。そして90歳にして尽きせぬ意欲で新作を上梓された久木綾子さんから大いなる力を頂いた。
 私も本腰を入れて頑張ろうと心のそこから思う。
 偉大なる女性ご両人、ありがとうございました。