今日、卒業のための最終ビデオ審査用DVDを提出してきた。
これで、もうしばらくはビデオ撮りをしなくて済む。
万歳三唱!!
苦しいビデオ撮りであった。合計29本撮った。例年は3本から10本というから3倍ものビデオを撮ったことになる。
提出したビデオは大変難しいケースでクライエントが何を訴えたいのか、本人すら分かっていないまま、思いつくままいっているようなケースだったので、苦しかった。
結果がわかるのは10月になる。それまでは人事を尽くして天命を待つ心境である。
机の前に積まれた苦労のDVDを見るとこの3ヶ月の努力を目で見るようで感慨深い。
相手をしてくれたたくさんの級友の顔が目に浮かぶ。そして3期前の先輩がたと食事したとき、多くの助言や叱咤激励があったこともありがたかった。
くじけそうで学校を辞めようと手続きまでしかかったことが我ながら情けないことであったが、思いとどまった。
苦しい山を越え、努力した時間は自分を裏切らないとしみじみ実感する。
そして瞑想教室の先生の「あるがままの自分でいい」の言葉がどれだけ心を軽くさせたことだろう。
「ダメな自分」を責めて苦しんでいたけれど、責めることなく、そのありのままの自分を受けとめるだけでいいとわかった段階で余分な力が一気に抜けた。
その「あるがまま、ありのままの自分でいい」の言葉を拠り所に、進んできた結果が今の私をもたらした。
清々しい気持ちでいっぱいだ。
そして謙虚さが足りなかった、生意気な私が勝手に拒絶していた人に、今日詫びることができて嬉しかった。
悪いのはただひたすら私であった。できないことをその人のせいにしていたことが恥ずかしい。傲慢で生意気であった。
「ごめんなさい」
目を見て、謝ることができて心が軽くなった。
この3ヶ月、心理カウンセラーになるためのビデオ審査は私に自分の傲慢さや、いたらなさ、弱さ、努力不足をいやっと言うほど思い知らしてくれた月日だった。
自分を深く洞察する期間だったとも言える。こういう機会がなければ、自分の知りたくない弱いところや、至らなさと向かい合うことはない。
努力なくして結果は得られない。たとえ悪い結果がでたにしても、心の中には涼風が吹くことを私は知った。
まだカウンセラーになるための勉強はこれからが本番であるけれど、一応の単位の満了にはいたりそうである。