飛翔

日々の随想です

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

若鮎

梅雨明けもせぬうちに、この酷暑では節電するのが難しくなる。こんな暑い日は、冷たいもので、のどを潤す。冷えた麦茶、ビール、清涼飲料水など。 最近、私は冷蔵庫でキンキンに冷えた水でお抹茶をたてている。茶室がなくとも、茶道具がなくとも、一本の茶せ…

おんな作家読本

活字離れと言われて久しい。しかし漫画は売れに売れている。わが国の総理大臣も漫画オタクが輩出されるようになった。 そんな中、本屋の様相も変わってきた。店頭販売だった本がネットで販売され、古本のマーケットも様変わりした。これまで古本屋は男性が経…

七夕や髪濡れしまま人に逢ふ

もうじき七夕がやってくる。 七夕や髪濡れしまま人に逢ふ (橋本多佳子『橋本多佳子句集』(角川文庫)より) 七夕は「秋」の季語。 七夕は陰暦ではすでに8月の半ばに当たり、立秋を過ぎている頃である。 これは夫を亡くして久しい作者が初秋のころ、洗い髪…

文月

今日から七月。 旧暦7月を文月(ふみづき、ふづき)と呼び、現在では新暦7月の別名としても用いる。文月の由来は、7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風に曝す風習があるからというのが定説となっている。 梅雨明け宣言されていないのに、連日快晴で3…

思量(しりょ)を凝(こ)らせば即ち背(そむ)く

暑くなった季節は茶席も炉から風炉に変わる。 なるべく暑い炭の熱気をさけて炉を閉じて風炉釜を据えて火をみえないようにする心遣い。 そんな暑い季節,茶の湯では「花寄せ」というものがあってとても楽しい。 これは葦(よし)の屏風などに掛け花入れをたく…